カイゼンの文化

ミスが混入するのは仕方がない。できるだけゼロにはしたいが、そうたやすくいかないのも事実だろう。
だからといってそのまま放置するというわけにはいかないだろう。カイゼンする必要があるだろう。

チームの外からなんだかんだと指摘することもできる。それはチームのコンテキストにマッチしているかどうかは別だが、それも貴重なフィードバックであろう。それぞれの事情があるのだから、外部からの指摘をそのまま受け取ることが難しいこともあるだろう。それは理解できる。
しかし、今回の一件で、問題は属人的で単なる見落としだから担当者が見落とさないようにするだけだからなんともしようがない、と結論付けるのはいかがなものか?

まず第一に、これまでのチーム運営やチームリーダの行動や言動を見るに、作業指示型モデルをとっており、各作業者の個人の判断によって作業を行っているように思えない。それに、チェックする文化レベルにいたっていないように思える。同様のケアレスミスは延々と起こり続けていることがそのことを示しているように思える。

その上で、メンテナンスチームからの、『チェックシート的なモノを作成し、チェックを行えば・・・』の提言に対し、『チェックシートにあるパターンはそれによってチェックできるが、チェックシートにないパターンはチェックできない』と一蹴する始末。『チェックシートに記載できる、ありふれたパターンすら事前チェックできない』レベルのチームが言う台詞ではなかろう。百年早い。それでも『でも何もやらないよりやるほうがいいはず』の提言すら流す始末。
その言葉から、チームのレベルが透けて見えるし、リーダーのレベルも高が知れている。